先ほど、鈴木憲和農水大臣が広島県にあるカキの加工現場を訪れた。先月から水揚げが始まった広島県産の養殖カキが大量死する被害状況を視察し、養殖関係者と意見交換をした。冬場は次の産卵に向けて栄養を蓄え身が大きくなるはずだが、今かつてない規模で被害が出ている。広島県は養殖カキの生産量が全国の6割以上と日本一を誇るが、東広島市などで水揚げされたカキの6割~9割が死んでいる。一方、生き残ったカキは身は小さく出荷できる状態ではない。養殖カキの大量死は広島県だけにとどまらず、岡山県や兵庫県など瀬戸内海で被害が出ている。瀬戸内料理雑草庵では毎年、広島県産の生カキを仕入れているが、生食用は香川県産を代用し、鍋用には広島県産の冷凍品を使用。きのう、広島県・湯崎英彦知事はカキ養殖業者が経営を維持していくための支援を早急に進める考えを示した。
