SMBC日興証券・野地さんの予想レンジは144.40~146.20円。注目ポイントは「日本要因ではない円高ドル安」とし、「7月の日銀金融政策決定会合での利上げをきっかけにドル円は一時141円台まで下げたがその後日銀の内田副総裁の金融資本市場が不安定な状況で利上げすることはないという発言をきっかけにリバウンドした。149円台まで戻ったドル円が一時145円を割り込むなどしているが、市場が予想する1年後の1年金利などは低い水準で安定しており日本の利上げへの期待が材料とは言い難いようだ。9月以降のアメリカの利下げ期待を通じてドル安になっている側面がいえるが、円以外の主要通貨に対するドル安が目立っており市場全体のドル安に引っ張られるかたちでドル円が下げている格好。20日にはオーストラリア準備銀行が政策金利を長期間据え置く可能性があるという内容の理事会議事録を発表し豪ドルが買われたがユーロ圏各国の影響も底堅い状況が続いており。欧州と米国、あるいはオーストラリアと米国の金利差を意識しながらドルが売られている。日銀の利上げへの期待は弱くても方向としてはまだ利上げに向いており、世界的なドル安のなかでドル円が下がりやすいコースと言えそう。今週末のジャクソンホール会議でパウエル議長の公演がハト派敵となれば145円を大きく割り込むこともありそう。」などと述べた。