内閣府は、働く人たち2000人余りを対象に毎月、3か月前と比べた景気の実感を聞いて指数として公表している。先月の調査では景気の現状を示す指数が47.0となり、前の月から1.3ポイント上がって4か月ぶりに前の月を上回った。調査の中では近畿地方のデパートからは高級ブランドの店には外国人旅行者が連日行列を作り、インバウンドの売り上げが過去最高を記録しているといった声や北陸地方の家電量販店からは気温が高くなり、エアコンの販売量が増えているといった声が寄せられている。物価高や円安の影響を懸念する声も寄せられ、内閣府は景気の現状について、緩やかな回復基調が続いているものの、このところ弱さが見られるという見方を据え置いた。2か月から3か月先の景気の先行きを示す指数は前の月より1.6ポイント高い47.9と4か月ぶりに上昇した。