内閣府が発表した今年7月から9月のGDP(国内総生産)の実質成長率は年率換算で+0.9%。今年の夏は台風や地震などの特殊要因などが重なったことが消費につながりGDPは2四半期連続でプラスとなった。ただその伸びは小幅にとどまっている。今年7月〜9月の実質GDPの成長率は前の3か月と比べて+0.2%、年率換算で+0.9%だった。認証不正問題の反動で自動車が大きく伸びたほか猛暑や台風などの影響で清涼飲料や備蓄もできる加工食品がプラスに寄与した。ボーナスの増加や定額減税を背景にGDPの半分以上を占める個人消費はプラス0.9%となった一方で、インバウンドの波が一服したことで外需はマイナスとなった。三菱UFJリサーチ&コンサルティング・小林真一郎主席研究員は「海外経済の行方が不透明。ないしは物価が足元でも上がっているというマイナス要因があるので消費が伸びてこないリスクはやはりあると思う」と語った。