きょうの外国為替市場は、日米の金利差が意識され、円を売ってドルを買う動きが強まり、円相場は151円台後半まで値下がりした。円相場はことし、129円台でスタートし、アメリカで金融引き締めが強まるとの見方から、金融緩和を続ける日本との金利差が拡大し、ことしに入って20円も値下がりし、きょう、ことしの最安値を更新した。現在、ロンドン市場では、1ドル151円76~77銭となっている。円は、ユーロに対しても値下がりし、1ユーロ162円台となり、2008年8月以来の円安ユーロ高の水準となっている。市場関係者は、株価が上昇するなか、投資家はリスクをとる姿勢を強めていて、円売りが広がっているが、1ドル151円台後半に近づく場面では、市場介入への警戒感も出ているなどとしている。鈴木財務相は、市場を注視しながら、緊張感をもって万全の対応をしていきたいなどとした。