深谷幸司さんのドル円予想レンジは144.20円~145.70円。深谷さんは「きょうの注目は失業保険申請件数、FRBの当局者発言いくつかあるのでニュアンスには注目。ドルの上値は重い展開と思う」などと述べた。注目ポイントは「スイスフランにみる金利離れとドル安」。深谷さんは「ドル円相場は日銀とFRBの金融政策の格差に左右されている。その他の通貨を見ると金利との相関が弱くなっている。スイスフランの対円相場では金利差と逆光して円安。スイス中銀はゼロ金利まで利下げ。日銀は0.5から追加利上げを伺う。金利差は円有利に逆転し拡大しようとしているが逆行している。地政学的に強い通貨で2022年以降のウクライナ紛争以降、金相場も上昇、スイスフランも連動するように上昇している。中東情勢緊迫でドルが買われ拮抗したが停戦報道後にはドル安スイスフラン高が進む。スイスフランが上昇しているのはリスク回避や安全通貨の性質が主要因ではないのではないか。スイスは対ユーロでの通貨安定を意識。ユーロ、スイスフランは対ドルで上昇している。スイスフランがリスク回避や金相場と連動して買われているよりドル安、ドル離れが続いているのが主要因ではないか。ドル安が続くと円安にふれることもあるが基本的にドル安、円高基調は続くのでは。アメリカの景気悪化が明確になってきて金利面でもドル安円高圧力が加わる可能性もある。年末には140円を試す可能性もある」などと述べた。