火災のニュースが増えてきた。火曜には、今年の都内の住宅火災による犠牲者が過去10年で最多となったことも発表された。そんな火災ニュースでよく目にするのが事故を再現した実験。こうした映像であるNITEのクレジット表記。実は100年の歴史を持つ国の製品火災調査の総本山。身近にあふれる電気機器だがその多くが火災リスクをはらむ。ここには年間2000件の製品事故火災の情報が集まり情報源は消防、警察や消費者センター、メーカーへのクレームなど。事故原因を突き止めていくが欠かせないのが専門知識を持った職員による検証実験。映像は全て僅か9人の職員による手作り。ニュースだと実験映像のみが使われがちだが、事故に至った心理や経緯も再現していて、毎月1〜2本、累計300本の映像を公開しているが危険な撮影が多いことや細かな専門知識も必要なことからあえて外注しない。そんなNITE職員が強く警鐘を鳴らすのが使い方を誤った人為的ミスによる火災。最近の報告にあったのはカップラーメン。IHコンロには揚げものを作る際の規定の油量が定められていて、通常は安全装置が働くが油が少ないと温度が急激に上昇し温度センサーが正常に作動せず発火するおそれがある。取扱説明書を読まずにやってしまいがちだというのが年末年始に多いエアコンの掃除。NITE製品安全センター・山崎卓矢参事官、安本隆博のコメント。