和食を支える「だし」文化を支える昆布は近年、海水温上昇の影響などから供給量が減っている。養殖こんぶの平均入札価格(1等)も年々上昇している(2022年3840円→2025年6188円)。京料理にも使われる高級品・利尻昆布のオーナーになれる事業が注目されている。利尻富士町産業振興課・岩垣みなみ主事は「利尻島の代表的な水産品である利尻昆布の付加価値を高めて昆布の魅力を全国に広めたいとの思いから利尻昆布株主事業を開始した」と話す。利尻島は北海道稚内から約50kmの場所にあり、利尻山がシンボルでウニや昆布などの漁業や観光業が盛んな島。利尻富士町は昆布15本ほどが収穫できるロープおよそ1mを1株として株主になれる制度を開始。1株2万円で株主になると約1.7kgの利尻昆布が自宅に届く。今年は150株分を募集したところ応募が361株あったため、急きょ募集を200株に増やし抽選で株主を決定した。届く昆布の価格は直売所の価格とほぼ同じだが、市販では切り落とされる部位もついている。株主には昆布の生育状況・収穫情報が報告され、10月下旬ごろに自宅に届く。昆布干し作業に参加できる特典もある。レシピを載せたパンフレットも届く。
