最低賃金は都道府県によって異なるため、県境をこえて越境バイトをする人も。千葉・柏市の焼肉店でアルバイトをする三谷さんは、住んでいるのは茨城県だという。茨城県よりも時給が高く、楽しそうな街だからと柏でアルバイトをしているそう。三谷さんは時給1160円で週5日ほど勤務しているという。地元茨城から5駅30分の通勤時間がかかり交通費の支給もないが、それでもメリットが大きいという。茨城県の最低賃金は1005円、千葉県の最低賃金は1076円と差がある。三谷さんのように越境バイトする人は少なくない。こうした中、今年度の最低賃金の目安を決める議論が大詰めを迎えている。現在の最低賃金は全国平均で1055円。政府はこれを2029年度までに1500円にすることを目標としていて、達成には残り5回の改定で約7.3%ずつ引き上げることが必要。労働者側はひとまず全国一律で1000円超を目標としているが、取りまとめには至らず。改めて31日に取りまとめを目指す予定。最低賃金は国が示した目安をもとに各都道府県で協議・決定。ただ地域によって最低賃金に差が出てくることから、越境バイトのように人材が外に流れるなどの課題もある。青森県労連などからは全国一律の最低賃金にしてほしいという要求も。
去年最低賃金を大幅に引き上げたのが徳島県。後藤田知事は「最低賃金が平均以下であれば人材流出する」などとして最低賃金を84円引き上げ、これは徳島ショックとも呼ばれた。徳島市のタンタンヨーグルト工房では、時給を一気に100円あげたという。その分設備投資を削るしかないそうで、新商品の開発が遅れてしまうという。代表は「賃上げには賛成だが、上げるスピードをゆっくりにしてほしい」などと話していた。
去年最低賃金を大幅に引き上げたのが徳島県。後藤田知事は「最低賃金が平均以下であれば人材流出する」などとして最低賃金を84円引き上げ、これは徳島ショックとも呼ばれた。徳島市のタンタンヨーグルト工房では、時給を一気に100円あげたという。その分設備投資を削るしかないそうで、新商品の開発が遅れてしまうという。代表は「賃上げには賛成だが、上げるスピードをゆっくりにしてほしい」などと話していた。