今年も始まった「ノーベルウィーク」。人類に最大の貢献をした人々に贈られる6つの賞のうち、最初に発表されたのは「生理学・医学賞」。スウェーデンのカロリンスカ研究所は、大阪大学の坂口志文特任教授ら3人に贈ると発表した。日本人のノーベル賞受賞は、去年の平和賞に続き2年連続となる。生理学・医学賞では2018年の本庶佑さん以来、7年ぶりの6人目。坂口さんは過剰な免疫反応を抑える「制御性T細胞」を発見した。本来免疫はウイルスなどの病原体を攻撃するが、この動きが強すぎると自分の体を傷つけてしまうことがある。制御性T細胞はその行き過ぎた攻撃にブレーキをかけるもので、アレルギーや自己免疫疾患などの治療やがん免疫療法の研究に役立つと言われている。その1つが、1型糖尿病の治療技術への応用。1型糖尿病はすい臓のインスリンを出す細胞が破壊される病気で、生活習慣が主な原因となる2型糖尿病とは異なりはっきりとした原因は解明されていないが、自己免疫が関わっていると言われている。坂口さんは記者会見で「医学は進歩していく。現在治療が難しいと思われている病気についても、解決策はあると私は信じている」などと語った。
