NHK歳末たすけあいは共同募金会を通じて国内で支援を必要とする人々のために役立てられる。群馬・前橋市にあるコミュニティセンター。地元の高齢者たちが生き生きと健康体操をしている。このイベントは高齢者の孤独や孤立の問題を少しでも減らそうと学生や20代を中心とした若者たちが開いている。イベントを主催しているのは地元・群馬県で活動するNPO法人。代表の萩原涼平さんは「日常生活は送れるけれども人との会話が月に1回しかないとか、精神的には孤独感や寂しさがあったり辛い状態になっている方が多いという現状がある」と話す。孫のように親しみを持ってもらうためスタッフをまごマネージャーと名付けた。高齢者の家を訪ねて離れて暮らす家族に近況を伝える取り組みも行っている。ある男性は30年以上前に妻に先立たれて1人で暮らしている。約3年前に萩原さんたちと交流を始めた。萩原さんが活動を始めたのは祖父に先立たれた祖母が次第に元気が無くなっていく姿を見たのがきっかけだという。高齢者の孤独や孤立問題を解決したいと8年前に地元・群馬県の地域おこし協力隊に入った。ボランティア活動を通してシニア向けのスマホ教室を開催。参加者の多くがSNSでのコミュニケーションを覚えてくれたそう。この日はスマホでのQRコードの読み取り方や写真撮影などを教えた。この活動は地元でも評判になり、今では県と協力しながら育成に取り組んでいる。歳末たすけあいで集まった募金は活動を行うための会場費やチラシ作りに役立っているそう。萩原さんは「生活に生きがいを持って暮らしていけるように一人で抱えずに優しいつながりがあふれる社会を作って高齢者の方が笑顔になってもらうというところがあるので今のような場が少しずつ作れてきているので(NHK歳末たすけあいは)大変助かっています」と話した。