群馬県前橋市にある群馬大学医学部附属病院では壁に穴があいてそれを補修テープで塞いでいる箇所が。院長は、お金がない時は身内が我慢しましょうということで後回しにされて段々こういう場所が増えていると話した。年間のべ41万人の外来患者を受け入れる県内唯一の国立大学病院で何が起きているのか。齋藤繁院長は、一般企業だったらもうすぐ倒産してしまうレベルだと話す。照明を半分消して節電している箇所や、昔の手術室で今は全く使っていないエリアなどもある。当初は建て替えて診療スペースにする計画だったが今は日々なんとかやりくりするのが精一杯で、その精一杯も少し危なくなっているのが現状だという。国立大病院は医療の提供や先進医療の研究などを担う中核施設で、採算性が低いとされる高度医療への対応も求められる。進行する円安や物価高騰が経営難に拍車をかけている。齋藤繁院長は、「多くのものが輸入材料、元々の価格が上がっておりさらに円安で仕入れコストの上昇につながり、あっという間に20~30%に上がってしまった、がんの免疫療法的な薬は1つの注射薬で10万~20万するのはざら」だと話した。直面する経営難で国立大病院の持つ教育の場としての役割にも影響が出ている。腹腔鏡シミュレーターは作動せず手術の腕を磨くことさえままならない。またCTスキャンの機械も通常は更新は8年ぐらいだというが、12年前に納入された機械を技師がだましだましで使っているという。安全性に問題はないというが、新たに機械を購入するには約3億円ほどかかる。患者から検体などを調べる顕微鏡は約7年で更新すべきところ約15年使い続けている。
