競泳で金メダルを狙う男子200メートル・バタフライ代表の本多灯選手(22)にインタビュー。本多選手の人生を変えたレースと言えば当時19歳で挑んだ東京五輪。200メートルバタフライ・準決勝はギリギリの8位通過だった。当時実はメダル候補ではなかった本多選手だったが、持ち味である後半の粘りで残り50メートルから一気に追い上げる。このときについて本多選手に聞くと「僕の人生の中で一番楽しかった。力をすべて出しきれた五輪だった」とのこと。その後も進化を続け、東京五輪の翌年には「僕はエースだと思っている」と宣言。その後、世界選手権で3年連続メダル獲得を達成。中でも今年2月の世界選手権はこの種目で日本勢初の金メダルを獲得。そんな本多選手に会いたいと先日行われたサイン会には約500人の子どもたちが集まった。本多選手の強さの秘訣1つ目は「笑顔」。「緊張を解すための1つの動作。緊張していると肩が上がって呼吸が入りづらくなる。笑顔にするだけで緊張が少しほぐれて呼吸が入ってくる」とのこと。2つ目の秘訣は「全身を使ったキック」。ドルフィンキックにより推進力のある泳ぎが可能となる。本多選手がパリ五輪で目指すことについて聞くと「夢であり今年目標になった五輪金メダルを目指して楽しみたい」と答えた。