世界水泳の競泳がまもなく開幕。今回、日本からは趣味から代表の切符を手にした選手が出場。稲城市にある市民プールでは、主に近所の人がエクササイズに利用しているが、ここで泳ぐ日本代表選手がいた。その選手は柳沢駿成選手。今年3月の代表選考会で2位に入り、派遣標準記録も突破。27歳での代表入りとなった。平泳ぎを専門にしていた北島康介は「年齢関係なく1つの成功事例を彼が作った。期待したい」などと話した。世界水泳に出場する期待の選手を調査。通常代表選手は競技者向けの施設で練習を行うが、柳沢選手が練習するのは市民プール。しかし、飛び込みやクイックターンは禁止のため、周囲に気を遣って練習をしているという。柳沢選手は今年の代表選考会までは趣味として水泳を楽しむスイマーだったという。高校までは全国大会の経験はなく、大学時代ようやく出場した大会でも予選で最下位。大学卒業とともに水泳をやめ就職。ところが、かっこいい体になりたいから本気で筋トレをしたところ筋肉をつけたら泳ぎたいとなり、マスターズ水泳大会に出場したところベストタイムを更新。大学予選最下位だった選手が日本代表になるまで成長。ただ、課題もある。トップ選手たちは朝から1日約6時間は練習する。しかし、柳沢選手は日中会社員として勤務しており、長時間の練習は難しい。また、市民プールにはアップする場所がないため、近くの公園でアップを行い、体を温めてからプールに向かうという。柳沢選手の専門は50m平泳ぎ。日本代表合宿には特別休暇で参加。サラリーマン代表として胸張って頑張ると柳沢選手は意気込みを語った。