中国の全国人民代表大会が今日開幕した。李強首相は国内の需要不足や失業問題などに危機感をにじませた。世界の多くの国にとって中国は最大の貿易相手国で、中国経済の動向は世界経済に大きな影響を与える。中国政府は今年のGDPの成長目標を5%前後と、去年と同じ目標値に設定したが、これについて李強首相は「達成するのは容易ではない」と厳しい見方を示している。こうした中、積極的な財政政策を行う方針を示し、超長期特別国債21兆円を今年発行すると表明。景気回復の大きな重りとなっている不動産不況を巡っては「不動産市場の安定的で健全な発展を促す」などとしている。一方で国防費に日本円で約34兆円と去年と同じく7.2%増で計上した。