中国政府は22日、約1万人が参加する合同結婚式を開催した。その狙いとは何だったのか?中国各地で22日、一斉に行われた合同結婚式には計5000組、約1万人が参加した。これほど大規模なイベントが開かれるのは異例のこと。主催しているのは中国政府と女性団体だが、その狙いについて司会者のコメント。いま中国では経済発展とともに新郎側が新婦側に渡す結納金が高騰している。相場を聞いてみると、結納金など結婚に伴う負担の増加は結婚をためらう要因の1つになっていると言われており実際、中国の婚姻数は10年で半分近くにまで減少。少子化の原因にもなっている。そのため中国政府は結婚にかかる費用の引き下げを推奨したり、婚姻に関する手続きを簡単にすることで歯止めをかけようとしている。ただ、こうした政府の取り組みに若者たちは冷ややか。中国では結婚するに当たり男性は家を持っていることを求められるケースが多く、これがまた結婚のハードルを上げている。更に「質の高い男性が少なすぎる」「結婚したくない。結婚は面倒くさすぎる」という声も。若者の結婚意欲の低下には価値観の多様化も影響していて、中国政府による結婚の簡素化の取り組みがどこまで婚姻数の増加につながるのか効果は不透明。