中国では政府主導で大規模な合同結婚式も行われていて、特に先月22日には1万210人が参加した合同結婚式も行われた。北京だけでなく他49会場をオンラインでつなぎ、金婚式夫婦も参加していたという。結婚相手を見付けた人がここには参加でき、結婚指輪やキャンディーの詰め合わせなども贈られるという。メークや衣装の提供もあるといい、ロマンチックで忘れられない結婚式となったなどの声が聞かれている。一方で中島氏によるとこのニュースはそれほど話題とならなかったといい、政府主導のパフォーマンスとみなされているという。合同結婚式はほとんどの予算を政府が提供するものの、一般的な結婚式では140万円以上をかけて招待を行い、新婦のアクセサリーに60万円ほど、新郎から新婦へ240万円を渡すなどし、中国は平均年収が約170万円となる中、年収を大きく超える大イベントとなっている。一方で中島氏は年収を巡り、上海であれば月給は20万円を超えているなど、都市と地方で貧富の差があると紹介。中国の婚姻件数はコロナ禍が明けた去年以外はここ10年ほど右肩下がりの状態が続くのが現状で、出生数も1993年が2131万人に対し去年は902万人まで低下してしまっている。背景には16~24歳の失業率が18.8%まで悪化していることがあると見られるが岸さんによるとこれ以上に都市部の数字は悪いと見られるといい、一部の富豪に金が集まる中GDPの3割を担う不動産業が苦境に立たされていることも大きいという。中島氏も大卒の人が増えすぎたことで供給過多になってしまっていると指摘。1979年から2016年まで行われた一人っ子政策は経済を大きく発展させることに繋がったが、これも少子化につながった。