東京・蒲田「カフェチェリー」では4年前には400円だったホットコーヒーを今年9月、500円に値上げした。豆の仕入れ値が高騰し、この4年で1kg2100円台から3000円にまで上がったという。現在、アメリカのコーヒー先物市場では、アラビカ種のコーヒー豆が史上最高値の水準で推移。ほかの種類も含めコーヒー豆が歴史的高値となっている。こうしたことからネスレ日本は来年2月から順次、コーヒーなどを値上げすると発表。ドトールコーヒーは、あすからコーヒーなどを値上げする。背景にあるのはブラジルの天候不良や歴史的な円安。さらに、中国での急激な需要の高まりがある。中国最大手のコーヒーチェーン店「Luckin Coffee」で発売された中国伝統の蒸留酒を使ったカフェラテは、発売初日に20億円を売り上げる大ヒット商品に。生活水準の向上やライフスタイルの欧米化に伴い、中国のコーヒー市場は来年には20兆円規模になると予測されている。