札幌市で不要になった制服を再び使えるようにしたリユース制服が約1600点ならんでいる店が。制服の補修や販売を行っているのは札幌市北区にある新聞販売所に勤める女性たち。全員子を持つ母親だという。販売所での仕事の傍ら学生服を再利用する作業を行っている。その一人、田邊麻奈美は長男の中学進学が近付いていた2年前、身近には制服を譲り合う環境がなかった。田邊は制服を集めるために近隣のスーパーなどに協力を呼び掛け、今では市内8カ所に制服を回収するための箱を設置させてもらっている。制服を提供する人もこの取り組みを歓迎していた。より多くの人に安く提供したいと、女性たちはできる限り自分たちで作業を行う。一つ一つ丁寧に仕上げたリユース制服は次の世代に受け継がれていく。制服の販売会は年に数回程度行われるが、子供が成長してサイズが合わなくなった際は予約すればいつでも違うものと交換できるという。