関東地方では東京都の伊豆諸島や小笠原諸島のほか、茨城県、千葉県、それに神奈川県の沿岸部を中心に合わせて62の市町村が南海トラフ巨大地震の注意の対象になっていて気象庁は大規模地震が発生する可能性がふだんと比べて高まっているとして巨大地震への注意を呼びかけている。臨時情報が出された自治体の1つである千葉県九十九里町ではきょう、町の担当者が防災倉庫が置かれた中学校を訪れ非常食や飲料水、おむつや毛布などが備蓄されているか確認していた。千葉県館山市の北条海水浴場では津波警報や注意報が発表されると専用の旗を使って避難を呼びかける取り組みを続けていて利用者に改めて周知していた。館山市は南海トラフ巨大地震で津波が最短31分で到達すると想定されていて避難所までの経路なども確認するよう呼びかけていた。遊泳を禁止するビーチも出ている。神奈川県平塚市は運営する湘南ベルマーレひらつかビーチパークをきょうから15日まで遊泳禁止とした。平塚市は安心と安全を最優先に考えたとしている。対象となっていない地域でも備える動きが出ている。東京・北区のホームセンターでは水や食品などを購入する人の姿が見られた。また東京・羽村市の特別養護老人ホームでは食料やおむつなどの備蓄状況を確認していた。内閣府などは地震への備えを改めて呼びかけている。家具の固定や家族との安否の確認方法、それに避難場所や避難経路などを確認しておくことが重要。また、お年寄りや体の不自由な人、小さな子どもがいる家庭や施設では避難に時間がかかることも想定されるとして必要に応じて自主的な避難も検討するよう呼びかけている。