百日せきは今年患者数が過去最多を記録。感染拡大の原因の一つが薬剤耐性菌、抗生物質に耐性をもち薬が効かなくなる細菌のこと。薬剤耐性の問題に取り組む国立国際医療研究センター。患者の尿や痰から細菌を培養しその種類を特定している。10年近く研究を続けてきた藤友結実子医師は2019年には耐性菌により127万人が亡くなったという報告もあり、対策を取らなければ死者数は今後も増え続けると警鐘を鳴らす。耐性菌は処方された抗生物質を飲みきらなかったり、不必要な服用で生み出されるという。正しい知識を広げるために藤友医師は各地で啓発活動を行っている。先月、都内で行われたイベントではゲームを通じて抗生物質の正しい使い方を学んだり、手のひらの細菌観察をするブースなどが設けられた。
