きょうも多くの地点で乾燥注意報が出ていて、火災が起きやすい状態になっている。こういったなか注意したいのが家電製品の発火。未然に防ぐためにどうすればいいのか事例とともに読み解く。先週水曜、経済産業省の製品事故対策室が公式Xを更新し、オーブントースターについて「こまめな清掃を忘れていませんか?汚れなどが付着していた場合、使用を繰り返すことで発火するかもしれません。」と注意を呼びかけた。実際、トースターからの発火と見られる住宅火災も発生している。去年12月に愛媛県で発生した火災の映像では激しく炎が噴き出していて大量の煙が住宅街に立ち込めている。火は約4時間半後に消し止められたが、火元となった住宅が全焼し、周辺の4棟に延焼したという。実況見分の結果、火元は台所とみられていて、火災の直後警察の調べに対し住人女性は「トースターを使っていたら火が出た」と話していたという。ほかにもNITEには焼き網にパンや揚げ物を乗せて加熱したときに中で発火してしまったという事例も複数報告されているという。こうした発火の主な原因が手入れ不足でたまった食品かすだという。オーブントースターだけでなくグリルなどでも同様の危険性が考えられる。オーブントースターの掃除頻度を街の人30人に番組が聞いた結果、1~3カ月に1回という人が多く、次いで半年に1回、年に1回と続いた。中には購入から5年ほど掃除していないという声も聞かれた。ホームセンター「カインズ」によると使用頻度にもよるが、1週間に1回は掃除するのがいいという。オーブントースターの掃除の仕方は、プラグから外す。焼き網やパンくずのトレーなど外せるパーツは外し、そのパーツは中性洗剤で洗う。洗ったらオーブントースターの内側と外側を水拭きする。汚れが頑固なときには中性洗剤で洗ってもいいが、洗剤が残らないようにする。仕上げにから拭きをする。水が残るとサビや故障の原因になる。もし使っている途中に火が出たら、電源プラグを抜き火が落ち着くか確認する。中での発火は自然と火が落ち着く。それでも火が消えない場合は消化器などで消化する。ただ万が一、炎が自分の身長を超えるように大きくなってしまった場合は避難し消防に連絡する。東京消防庁は小さな焦げ跡を見つけて大丈夫かなと思ったら相談してほしいとしている。火が見える・発熱・煙やにおい・今 消化したという場合、燃え広がる可能性があるので119番通報してほしいとのこと。当てはまらなくても不安に思ったら近くの消防署に相談する。