NATO(北大西洋条約機構)の首脳会議が米国・ワシントンで始まった。NATO首脳会議は今月11日にかけて開催。創設75年の節目を迎えた記念の式典が行われた。首脳会議に出席するためワシントンに到着したウクライナ・ゼレンスキー大統領は、ロシア軍の大規模なミサイル攻撃で首都キーウの小児病院などに大きな被害が出たことを念頭に「今回の事態を受け、バイデン大統領をはじめとする各国の首脳は、これまでよりも力強く断固とした姿勢で臨むことができると思う」と述べ、防空システムの支援などについて議論の進展に期待を示した。今回の会議ではウクライナへの軍事支援でNATOの役割を強化し、各国の兵器の供与やウクライナ軍兵士の訓練の整備を担うことや軍事支援を続けるための資金確保に向けた取り組みでも合意し、支援強化を打ち出す見通し。首脳会議には岸田総理大臣も出席予定で、きょう午後に羽田空港を出発。岸田総理大臣としてはウクライナ支援を継続する姿勢を重ねて強調するとともに、ロシアや中国の動向を踏まえ、NATOや関係国と一層の連携強化を図り、日本周辺の平和と安定にも繋げたい考え。
URL: http://www.nato.int/