カナダ・トルドー首相が首相官邸で会見、辞任を表明。与野党から退陣論が噴出する中、辞任に追い込まれる形となった。2015年に43歳の若さで首相に就任。長引く物価高への反発、新型コロナ、移民問題などさまざまな国内の要因が重なり就任以来、最低の支持率に。加えて辞任の空気を加速させたのが米国次期大統領との関係。転機は2019年のNATOサミット。トルドー首相が数人の首相とマクロン大統領の遅刻の理由について話す動画が流出。2期目が決まったトランプ氏は「カナダとメキシコに25%の関税を課す」と明言。トランプ関税への対応を巡ってフリーランド副首相と意見が対立、先月辞任したことがトルドー首相の立場を追い込む最後のひと押しになったとも言われている。辞任表明直後、トランプ氏はSNSで多くのカナダ人がアメリカの51州目になることを歓迎している、などと発信した。
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