ドイツ証券の小川和宏さんのドル円予想レンジは154.00円~155.50円。小川さんは「ヨーロッパではNATOの軍事費拠出の議論が水面下で盛り上がっています。欧州は、2021年のロシアのウクライナ侵攻以降、各国が拠出を増やし、現在2%を超えるレベルとなっています。、トランプ政権はEUに対し、NATOの軍事費の負担増や貿易不均衡の是正を要求してくると思われます。一方、軍事費やEUの競争力を高める議論は、欧州独自の問題解決のために以前から話し合っているので、トランプ関税対策が目的ではないのですが、最終的な実行に移すには承認プロセスに時間がかかるため、関税引き上げは避けられない可能性が高いとみています。仮に、アメリカの対ヨーロッパ追加関税が一律関税のレベルにとどまったとしても、米国内の物価上昇でドル高と思われます。Fedは年内金利据え置き、ECBは年前半は毎回利下げ、その後は利下げペースを落とし、年末1.5%取り下げ姿勢は変わらないとみていて、ユーロドルは1.0を割れる展開を試すとみています」などと話した。
URL: http://www.nato.int/