中国南部の深圳港は年間およそ3000万個のコンテナを取り扱う世界第4位の港。7年前からスマート化を進めている。コンテナを運ぶトレーラーは、5G回線と中国版GPSの北斗衛星によって制御する自動運転。万が一に備えて、遠隔でスタッフが監視するものの、人が介入するのは、わずか2%。既存の車体を改造して使うことでコストを節約。順次、自動化を進めていて、港内でコンテナ運搬を担うトレーラーの、およそ5分の1にあたる38台が自動運転。積み下ろしをする高さおよそ50mの大型クレーンをはじめ、コンテナヤード内を移動させるクレーンはほぼすべてが無人で運用されている。作業のほとんどを自動化することで、72台あるクレーンをわずかなスタッフで管理している。かつては24時間体制でクレーンに人が乗り込む過酷な仕事だったが労働環境も大幅に改善されている。さらに港では、手続きなどのソフト面でもスマート化を推進。