まもなく山開きを迎える富士山。今年から入山ルールが変わることを受け様々な準備が進められる一方で近年深刻化しているのは生態系をめぐる問題。山梨・富士山吉田ルート5合目へ。多くの人で賑わっている。マルタカ興業は4台の車両で点在する11の山小屋に燃料、食料を運んでいる。8合目の白雲荘は1日150人ほどが宿泊。富士山レンジャーは3月に条例が変更され軽装と判断した登山者に「入山を明確に拒否」する権限が与えられた。弾丸登山対策(山梨県側)として入山料2000円から4000円に値上げ。きのう5合目のゲート前にはマットを設置。目的は外来植物の侵入を阻止すること。今週北海道大学でも“世界で最も危険な植物”とも呼ばれる「バイカルハナウド」が発見された。専門家が特定作業を進めている。富士山にもセイヨウタンポポ、ヨモギ、オオキンケイギクなどの外来植物。生態系に懸念を及ぼす懸念があるという。NPO法人富士山クラブ・佐伯弘美さんによると「ふもとのほうから車両に付着したり人の靴底、衣服に付着して種が持ち込まれてここで定着したのではないか」と話す。今年5月からは通行車両種子付着調査も行われている。山梨県側の吉田ルートは7月1日(火)に山開き予定。