フェロトキュアが開発中の飲み薬は細胞を殺す活性酸素を防ぐ盾を備えているがん細胞に対し、盾を破壊して活性酸素をがん細胞の中に留めさせてがん細胞を自滅させて根治を目指すというもの。フェロトキュアが10年単位でがん細胞の防御システムのメカニズムを分析し、治療薬の開発にまでこぎつけたという。開発を手がけるフェロトキュアの大槻雄士氏は北海道大学医学部を卒業後外科医として癌手術に従事し、そこで転移や再発の現実を目の当たりにしたことで外科手術以外に癌を根治させる治療方法が必要だと痛感したという。現在の開発では効きやすい癌と効きにくい癌を見つけていて、アプローチの手法を変えるなどして壁を打ち破ろうとしている。