日曜日、楽天イーグルスと日本ハムファイターズの一戦。試合は9回ウラ、イーグルスが4点リード。しかしファイターズも2アウト満塁とホームランが出れば同点のチャンスを作る。イーグルスが迎えたこの試合最大のピンチ。ここでマウンドに上ったのが今シーズンから新守護神となった則本昂大投手。去年までは今年メジャーリーグ・パドレスに移籍した松井裕樹投手が絶対的守護神として君臨していた。一方則本投手は先発の柱として通算115勝。150kmを超えるストレートと多彩な変化球で5年連続最多奪三振にも輝いた剛腕。そんななか今江新監督が「おさえで1イニング限定ならもっと思い切って腕を振れるし彼の良さが出る」と新守護神に則本投手を指名した。2アウト満塁、ホームランが出れば同点の大ピンチ。対するバッターはメジャーで108本のホームランを放った新助っ人のレイエス選手。初球はボール、2球目はスライダーが外れてボール。3球目は低めのフォールでストライク、4球目はスライダーが外れてボール。5球目、ストレートにレイエス選手が空振り。則本投手は外角に156kmのストレートで空振り三振。先発投手では1試合100球近く投げるのでベース配分が重要となり、同じストレートでも球速をおさえる場面もあるが、おさえの投手は基本的に1イニングなのですべて全力で腕を振ることができる。則本投手はリーグ2位となる17セーブ目をあげチームを勝利に導いた。楽天6-2日本ハム。