街でとん汁に入れる具材について調査すると、多くの人が入れていたのが「ごぼう」。味噌汁にはあまり入れるものではないが、とん汁には必ずと言ってもよいほど入っているレギュラー具材。先程の具材セットを調べてみても、すべての商品にごぼうが入っていた。とん汁にごぼうが入るようになった理由を料理の疑問を科学的に分析する樋口さんに聞くと、タンニンが入っているからだという。タンニンとはごぼうに含まれるポリフェノールの一種で、豚肉の旨味を引き立てる役割が会った。そしてごぼう以外にも重要視されていたのが「いも類」。まずはネットリした食感が特徴のさといも。北海道では定番だというのがじゃがいも。名産である北海道や東北ではとん汁に入れる傾向が強かった。一方、西側の香川県出身の方はさつまいもを入れるという。他にもとん汁は地域によって変わるものがあった。北海道の方は「とん汁」ではなく「ぶた汁」と言うそう。