放置車両は全国各地で少なくとも数千台あるとみられ、深刻な問題となっている。原則所有者の許可がないと動かすことができず、行政や駐車場の管理会社にとって頭が痛い問題となっている。放置車両の持ち主を見つけ出し撤去を行う会社の社長である吉川新一さんは、全国で年間1000台を超える放置車両を解決に導いているという。関東地方にある月極駐車場に放置された白色の国産車は、駐車場の管理人によると駐車料金10カ月分の約17万円が未払いとなっているという。5月には弁護士を通して解約通知を出したが、その後も放置され続けている。吉川さんは依頼を受け、車検証を運輸支局で取り寄せた。車検証は「駐車場所有者の委託」と「正当な理由」があれば確認することができる。車検証などの情報から、駐車場の契約者は車の所有者の長男だということが判明。また所有者である父親はすでに亡くなっていた。通常所有者が死亡した場合、家族などが相続人となり車を引き継ぐ。しかし調べを進めると、自動車の相続人となる長男も亡くなっていた。この場合車の相続人は次男となり、駐車料金の支払責任は次男にあることになる。吉川さんは車の撤去を求めて、亡くなった所有者の次男の住所へ向かった。次男は放置車両の存在を認めたため撤去を求めたが、「駐車料金などが分からない」などと言い張った。さらに「車が駐車場内で壊されたため動かせない」「その修理は駐車場の管理人がすべき」などと主張。撤去することはできず、吉川さんは他にも相続人がいないかさらに調査を続けていくという。
