片岡千代さんは94歳。80年間10・10空襲のことは話してこなかった。944年10月10日の10・10空襲で米国軍は約1400機を投入し沖縄県内各地を無差別に攻撃。死傷者は1400人を超え那覇市は9割が焼失した。母と妹2人、2歳の弟の5人で祖母の家へ避難。その間も米国軍の攻撃は続いた。家族を失うかもしれないという恐怖は片岡さんの心に深い傷となって残り続けた。それから80年。今月5日片岡は初めて人前で10・10空襲について話すことを決め、あのときの恐怖を二度と繰り返してはならないと訴えた。片岡さんは家族とともにいられる平和の大切さを知ってもらいたいと考えている。