きょうも全国各地で季節外れの暖かさとなった。千葉・東金ではいちごの成育に影響が出ており、収穫量が例年の7割ほどに落ち込んでいる。去年夏の猛暑で苗にダメージを受け、冬も気温が高かったことが原因だという。十分な収穫量を確保できないことから、いちご狩りの受け入れを制限している。逆に大根は非常によく成育しているという。群馬・長野原町のスキー場では今シーズン雪不足が続き、例年より約20センチ雪が少ない状態になっている。神戸・六甲山の展望台には雨水を貯める池がある。例年1月下旬ごろ池に張った氷を切り出す作業を行い、氷は地下の氷室で貯蔵して夏に天然のクーラーとして利用するが、ことしは池に十分な厚さの氷が張らず、氷の切り出し作業をやむなく中止した。東京の耳鼻咽喉科では今週になって「花粉症」の症状で受診する人が増加している。今後も気温が高い日が続くことから、東京や福岡ではあす以降、スギ花粉の飛散量が急に増える日がある見込み。専門家は最高気温が15~20度を超えると花粉の飛散が多くなりやすい。例年はもう少し後になって本格的になるが、ことしはそれまでの期間が短くなるかもしれないと語った。週末には気温が下がるが、来週になると今週よりもさらに気温が高くなるとみられ、融雪・雪崩に十分注意するよう呼びかけた。