法曹界の志望者が減少する中、中高生などの若い世代に刑事司法への関心を高めてもらおうと保護者らを対象としたセミナーが開かれた。都内で開かれた中高生の保護者や学校教員向けの「刑事司法セミナー」。現役の検察官や弁護士のほか、裁判官経験者らが登壇し、強盗傷害事件を題材にそれぞれの専門家の役割を時系列に沿って説明。セミナー主催団体代表・熊田彰英弁護士は「中高生の将来に大きな影響を与えてくるのは、学校現場、家庭教育だと思う。そうしたところに刑事司法という世界をを浸透させていきたい」と述べ、司法試験受験者数の減少などによる法曹界の人手不足を指摘し、「司法に携わる人材は民主主義や法治国家を支えるために必要不可欠だ」としている。