20年ぶりとなる新たな紙幣の発行が1週間後に迫る中、企業の間では、新紙幣にちなんだ売り方や商品の開発を進める動きが相次いでいる。東京・千代田区のデパートでは、3種類の新紙幣の金額に合わせて、税込みで1万円、5000円、それに1000円均一の弁当や総菜などの販売をきょうから始めた。天然本まぐろの赤身や大トロをふんだんに使った1万円のすしのセットや、希少な部位を使ったローストビーフの5000円の盛り合わせ、それにハンバーグなどが入った1000円の弁当などを用意した。また、大手おもちゃメーカーのタカラトミーは、億万長者を目指す主力のボードゲームで、新紙幣の要素を取り入れた新商品をことし10月に発売する。プレーヤーがゲームで就く職業に、新紙幣が肖像がデザインされた3人をイメージして、実業家、塾長、それに医学博士などが採用されている。また、ゲームで使う紙幣の単位には、定番のドルではなく、円が使われている。