今回のASEAN関連首脳会議ではクーデターによる混乱が続くミャンマーの問題や、周辺国が中国に反発を強める南シナ海の領有権問題についても協議が行われる。中国からは李強首相が出席。岸田総理は中国との首脳会談で日本の立場を伝えたい考え。しかし出発前の時点では「現状、中国との対面の会談は決まっていない状況」と話していた。こうした中、週末にインドで開催されるG20サミットに中国の習近平国家主席が出席しないことが明らかとなった。各国が領有権を争う南シナ海では先月、フィリピン沿岸警備隊の巡視船が中国側から放水などの妨害行為を受けている。また、中国が自国の主張に沿った表記の地図を新たに公表するなど各国が反発を強めていた。習主席がG20サミットを欠席する理由について問われると報道官は「きのうすでに回答し、関連情報も発表しています」とした。習主席は2013年に国家主席に就任以来欠かさず出席しており、欠席は初のこと。極めて異例な事態の背景に一体何があるのか。