気象衛星などのデータをもとに大気中の水蒸気量を可視化したものを見ると、赤道付近で発生した水蒸気が流れ出す大気の川ができていた。大気の川は時に長さ数千km、幅数百kmにもなり、大量の水蒸気を運ぶ。近年大気の川が日本にも水害をもたらしており、6年前に九州を襲った豪雨もそのひとつ。南シナ海などから九州にのびた大気の川が、アマゾン川を上回る流量の水蒸気を運んだ。筑波大学の釜江教授はAIを使って膨大なデータを解析し、日本周辺の大気の川の水蒸気量が増え続けていることを明らかにした。気象学者の坪木教授は、海水温が2℃上昇した場合を想定して日本に近づく台風の強さをシミュレーションした。解析の結果、880ヘクトパスカル、風速70メートルのスーパー台風が日本を直撃する可能性が浮かび上がった。
