1人暮らしの高齢者に500円のお弁当を週1回、26年間この活動を行ってきた横浜市のボランティアグループ「春一番」の活動を紹介。地域の人を中心に30人が参加している。この日、お米の買い出しに出たのは代表の西村末子。春一番の立ち上げから参加し現在は代表を務めている。5キロの米も何のその、地域の高齢者のためにこれまで4万食の弁当を作ってきた。調理のときの合言葉は「細かく、やわらかく」で塩分をとりすぎないように味付けは薄口。包装紙もメンバーが手作りで描いた絵に色を塗って仕上げている。ときには折り紙を添えることもある。50食分の弁当の配達はメンバー9人で手分けして行う。見守りも兼ねて必ず手渡しで届けている。しかし反応がないため、ほかの配達を済ませてから再び訪ねることにした。15分後、帰宅が遅れただけということで胸をなで下ろした。10年前から春一番を利用している奈良橋茂子は配達員とのやり取りを楽しみにしている。手塗りの包装紙も大切に取ってあるという。