南海トラフ巨大地震は、最大M9クラスと考えられていりう。激しい揺れと大津波が関東~九州・沖縄までの超高域に及ぶと想定。震源域が一部陸地にかかるほど近いことから、津波の第一波は早いところで2~3分後に到達する恐れがある。広い範囲が大津波に見舞われ、被害は甚大なものになる。今年3月には国の被害想定が10年ぶりに見直された。10年の間で対策が進んだ一方で、計算方法の変化で津波の浸水域が広がったことや、新たに避難が遅れたケースも想定したことから、死者数は最悪の場合29万8000人となった。この内、津波による死者は21万5000人と想定。ただ、迅速な避難に向けた取り組みが進めば犠牲者は大幅に減るという試算もある。被害を最小限に抑えるためのカギが、地元放送局のいち早い放送対応。