災害救助犬を訓練する榎本義清さん。きっかけとなったのは阪神・淡路大震災。警察犬の訓練に携わっていた榎本さんは当時珍しかった海外の災害救助犬チームに強い関心を抱いたという。2006年に県内唯一の救助犬団体を設立した。地元の新宮市を拠点に各地で起きる災害に救助犬を派遣しながら南海トラフの巨大地震に備えている。東日本大震災で福島県で救助活動をした経験から、榎本さんは災害救助のノウハウをさらに高める必要があると感じたという。先日の能登半島地震では輪島市や珠洲市で捜索にあたった。多くの助けを求める人を見つけ出したが重機が入らずすぐに救助できないケースもあったという。榎本さんは南海トラフの巨大地震に備え、災害救助犬の訓練を重ねていく決意。