イットの取材に新たな被害を訴えたのは広島在住の横川マリリンさん。SNSに表示されたのはフライパンの広告で、南部鉄器と表示され高品質なフライパンであることが強調されていた。更に広告では南部鉄器の魅力の一つ、表面から溶け出した鉄分が補給できることもアピール。しかしこれは偽広告だった。地元・岩手県の水沢鋳物工業協同組合の戸田努事務局長は、南部鉄器ではない、そもそも南部鉄器は砂で固めた鋳型に溶けた鉄を流し込んで作る鋳造と話した。南部鉄器は完成品にも砂の質感が残り表面がザラザラしていることが特徴。南部鉄器を名乗れるのは組合に加盟している企業が製造した商品だけ。岩手県産のはずのフライパンに付属していたのは中国語の説明書。組合に加盟している企業には偽広告を見て購入してしまったとの問い合わせが多く寄せられており、組合ではホームページに注意喚起を記載している。このフライパンの偽広告は去年7月にイットが報じたものとそっくり。この時は横浜市の老舗メーカー製を名乗っていたが、イットの放送後製造元だけを南部鉄器に変えて販売を続けた可能性がある。偽広告の通販ページに記された中国の業者の連絡先に電話したが、中国語であなたがかけた番号は存在していませんとのアナウンスが流れた。戸田努事務局長は、偽物のフライパンはどのような物質の成分の製品かわからないので使用は控えていただければと話した。
