昨日午後6時頃、JR東京駅の新幹線ホームにはカメラを構える多くの人たちがいた。お目当ては老朽化のためこの日がラストランとなった「ドクターイエロー T4」。2001年から運行が開始され、新幹線の高速運転を支える様々な設備に異常がないかを270km/hで走りながら点検することから「新幹線のお医者さん」と言われている。しかし運行スケジュールが非公開のため、中々その姿を見ることが出来ない。それ故に「見ると幸せが訪れる」とも言われてきた。運行最終日の昨日、始発のJR博多駅の発車標には「ドクターイエローT4編成博多→東京ラストラン!2001年9月から約23年間の長きにわたり新幹線の安全運行を支えてくれてありがとう」、さらに発車の際には「皆さま盛大にお見送りください」とアナウンス。粋な計らいを受けて出発した。走行する車両の窓には「ありがとうT4」と感謝のメッセージが張られていた。午後6時前に終点の東京駅に到着。待ち構えていた人たちにはそれぞれの思い出があった。友達と色々な電車を撮影し、去年初めてドクターイエローを見たという小学5年生は来られなかった友達のためにも撮影しにきたという。最後は大きな歓声の中車両基地へと向かった。そんな車両基地の前でカメラを構えていた吉田匡さんはドクターイエローをメインで撮影し続けているといい、携帯の画像はドクターイエローだらけだった。最後の姿を撮影し終えた吉田さんは「ありがとうございました」などと話した。
住所: 福岡県福岡市博多区博多駅中央街1-1
URL: http://www.jrkyushu.co.jp/
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