少しでも人脈を増やそうと挨拶周りをしていたところ4か月ほど先輩のキッチンカーのオーナーと出会う。売りはオーガニックな食材と元イタリアンの料理人の腕の良さ。どれだけ商品に自信があっても出展地で天国にも地獄にもなるキッチンカービジネス。不安定な収入をカバーするため続けているのがお弁当屋でのアルバイト。中高時代はソフトボール部だった彼女が料理に興味を持ったのはテレビ番組をみたことから。調理師専門学校を卒業し、人気レストランに就職した。コロナ禍で苦しむ店をみていられず自ら退職。開業資金は480万円。売り物をクレープにしたワケは料理人ならではのプライドがあった。だからこそ他所との違いが分かってもらえるはずだと考える。そんな娘の頑張りを家族総出でサポートしている。狭い車内は灼熱地獄。やがて父と娘は口さえ聞かなくなった。ただ売り上げは過去最高の18万円。儲けの面では大成功。ホットサンドを売る彼女も父親とのモヤモヤが晴れない。
