富士山が噴火したら、火口から噴き出した噴石が辺りに飛び散り1000度を超えることもある溶岩流が市街地をのみ込む。更に、ライフラインに甚大な被害を及ぼすとされているのが火山灰。その量はおよそ5億トンで空高く巻き上がると風に乗って都心にも到達する。火山灰によって目やのどなどに異常をきたすなど健康被害も。また、灰が電線に触れることで停電が起きたり水道施設に火山灰が降り水が浄化できなくなって断水することも。更に、携帯電話の基地局のアンテナなどに灰がつくことで通信障害が起こることもある。影響は交通にも。線路や滑走路に灰が積もることで電車や航空機が停止。道路状況や視界が悪くなるため車の運転も危険な状況になることが想定されている。火山大国の日本は過去に噴火したり現在も活発な活動をしたりしている活火山が111も存在し、富士山や浅間山などが噴火すると都心にも火山灰による甚大な被害が想定されている。そんな火山灰などに備え、きょう行われたのは気象庁の検討会。大雨警報などのように降灰警報や降灰注意報を新しく作り住民への注意喚起をすることなども検討されている。内閣府によると大規模な噴火が起きた場合火山灰は富士山に近いところでは50cm以上。神奈川・厚木市では20cm以上東京・新宿でも10cmほど積もる想定となっている。気象庁によると火山灰などへの備えとして日ごろから食料や水を備蓄する他、灰を防ぐ防塵マスクやコンタクトレンズの人は眼鏡の準備が進められている。