寒暖差による睡眠不足について。日本睡眠医学協会の大谷理事長は「自律神経の乱れが季節の変わり目。睡眠にとってはバランスの悪くなる季節」などと話した。前日との気温差が7℃以上の場合、体にストレスがかかり自律神経が乱れ、頭痛や不眠症に陥る恐れがある。特に日本人は睡眠不足になりやすい傾向にあるといい、大谷理事長は「薄着が日本人は多いので暖かくなると薄着をしてしまう。自律神経に良くない」などと話した。OECDの世界33か国対象の調査では、日本人は特に睡眠が足りないという。世界平均は8時間28分に対し、日本人は7時間22分と1時間以上短いことが判明した。更に睡眠不足が続くとうつ病や心筋梗塞を発症し、インフルエンザにもかかりやすい体質になってくるとのこと。またスマホにはLEDが搭載されているため、眠りが浅くなる要因になるという。先月厚労省が発表した確保すべき睡眠時間のガイドには成人以上は6時間以上、学生は8~12時間とされている。そんな中熊本県の高校では、午後の授業で睡魔に襲われる生徒が続出したことから、学校側はお昼休み後の10分間を生徒や教師も昼寝する時間を設けたとのこと。また港区の会社ではパソコンに向かう仕事が多いため、先週から寝具レンタルサービスを導入し、好きな時間に休憩できるようにしたという。