失業給付は現在、受給が認められると、4週間に1回ハローワークに直接出向いて面談を受け、失業状態が続いているかや、求職活動を行っているかなどを報告する必要がある。こうした中、面談に出向くのが難しい人たちの利便性を高めようと、厚生労働省は“オンラインで面談を受けられる”とする方針をきのうの審議会で示し、了承された。対象は子育て中の人や介護中の人、障害がある人、自宅とハローワークの間の移動に、往復4時間以上かかる人などとしている。去年7月から、全国9か所のハローワークで試験的にオンライン面談が行われ、利用者から好意的な意見が寄せられている一方で、ハローワークの職員からは“オンラインの操作に慣れない人への対応に時間を要した”といった課題があがっているという。厚生労働省は今後、利用者向けのマニュアルを作成し、来年1月から全国で運用を始める方針。