日常的に端の吸引などの医療行為を必要とする医療的ケア児は全国に約2万人いるが、健常者の子どもたちと一緒に学んだり遊んだりする場は限られている。厚生労働省は補助金を拡充するなどして医療的ケア児が地域の保育所などに通える体制づくりを進めているものの、看護師の不足などで受け入れが進まないの現状。こうした中、鹿児島県に完成した医療的ケア児が過ごしている施設には医療的ケア児が健常者の子どもたちも通える保育所も併設。1日に数回医療的ケアが必要な子どもと健常者の子供が一緒に遊ぶ時間が設けられている。施設に通う医療的ケア児の男の子は特別支援学校2年生で、通学には母親が付き添わなければならないため年に数回しか登校できていない。しかし他の子どもたちと過ごす生活の中で男の子は家では見られない表情が出てきた。この施設では今後医療的ケア児と健常児、それにそれぞれの保護者が集う交流会を開催する予定。