パートなどで働く短時間労働者の厚生年金への加入を拡大しようと、厚生労働省の懇談会は勤務先の企業の規模によって加入が制限される今の要件を撤廃するよう求める提言をまとめた。また5人以上の従業員がいる個人事業所のうち、フルタイムでも厚生年金などが適用されていない飲食業や理容美容業などを対象にすることも求めている。一方、賃金や労働時間の要件の緩和は、引き続き検討課題とした。厚生労働省は、新たに対象となる企業で保険料の負担が生じることに配慮する支援策も併せて検討し、来年の通常国会に必要な法案を提出したい考え。