最低賃金は企業が労働者に最低限支払わなければならない賃金で、現在全国平均で時給1004円となっている。今年度の引き上げに関して厚生労働省の審議会で昨日詰めの議論が行われ、全国平均の時給を50円引き上げ1054円とする目安がまとまった。引き上げ額は物価高が続いていることや今年の春闘で33年ぶりの高い水準の賃上げとなったことなどを踏まえて、去年の43円を上回り4年連続で過去最大となっている。今後この目安の額をもとに地方審議会が協議し10月以降、順次、都道府県ごとの引き上げ額が決定する。最低賃金の目安は引き上げられたが、終了後の会見で労働者側は地域によっては1000円に届かないところも出てくるとして来年度の更なる引き上げの実現に意欲を示した。