全国の医療機関に支払われた医療費が昨年度、概算で47兆円を超え、3年連続で過去最高を更新したことが厚生労働省のまとめで分かった。厚労省によると、昨年度の医療費は概算で47.3兆円で、前の年度から2.9%増え、3年連続で過去最高を更新した。そのうち、75歳以上の医療費は18.8兆円で、前の年度から4.5%増えている。厚労省は医療費が増加した理由として、高齢化などに加えて、子どもを中心にインフルエンザなどの感染症の患者が増えたことを挙げている。一方で、主な病名が新型コロナと診断された人の入院や外来にかかる医療費は約4400億円で、新型コロナの5類への移行や患者が減少したことから、前の年度から半分ほどに減った。